資機材

ロープのメンテナンス(洗濯機編)

どうも、ゆうだいマンです。

今回は、我々が命を預ける大切なロープのメンテナンス方法について解説します。

ロープの汚れとは、ロープが痛む原因となります。

しっかりとメンテナンスすることで、ロープの寿命を延ばすだけでなく、ユーザー自身の命を守ることにも繋がります。

それでは、いきましょう!

「汚れ」がロープに与えるダメージとは

メンテナンス方法を知って「はい、終わり」ではなく、今回もロープが痛む原因を土質の観点から追究していきましょう。

私は、地質調査の仕事もサラリーマンとして行っています。

そこで学んだ目線についても話をしようと思います。

「汚れ」とは具体的にどんな状態でしょうか?

それは、ロープの表面に土の粒子が付着した状態のことを言います。

土には、種類があり大きい順に「礫(れき)」、「砂(すな)」、「泥(どろ)」に分類することができます。

ここで問題になってくるのが「土」と「泥」です。

こいつらは想像を絶するくらい粒子が小さい!

「土」が2~0.074mm、「泥」が0.005mm以下となります。

泥の0.005mmなんて人間の細胞くらいの大きさです。

その細かすぎる粒子がロープの外皮から入り込みコア付近まで侵入してきます。

ロープを使うときは伸び率が小さいスタティックロープとはいえ、多少の伸び縮みはあります。

コアの繊維が伸びているときに、その繊維の隙間に土の粒子が入り込み、その状態で伸び縮みを繰り返すと当然ながらロープの劣化は早まります。

いわば、針で何回もブスブス刺し続けているようなダメージをロープに与え続けることになります。

砂や泥の粒子には「火山灰」が含まれることもあるので、その際はさらなるダメージを引き起こします。

火山灰には、「石英(セキエイ)」という粒子が含まれており、これはガラスの原料となります。

さらに、石英はかなり尖った形をしているので割れたガラス瓶のようなものです。(いやー恐ろしい)

汚れた状態のロープを使うことについてのリスクを感じてもらったところで実際のメンテナンス方法を解説していきたいと思います。

メンテナンス方法(洗濯機編)

①洗濯ネットに入れる

まず、ロープごとに洗濯ネットに入れてください。

一度、入れずに複数本のロープを洗ったときは、お互いが複雑に絡み合い本当に大変でした。

②洗濯機に入れ、中性洗剤を投入する

洗濯機に入れ、中性洗剤を投入してください。それ以外の洗剤はロープを痛める可能性があります。

柔軟剤をいれてもかまいません。より柔らかくなって使いやすくなります。

個人的には、通常洗濯した後にもう一回くらい脱水した方がいいかなと思います。

家庭用の洗濯機であれば、1回の洗濯で50mロープを2本ほど洗えます。

乾燥機はやめておきましょう。

③乾燥させる

ロープによらず資機材全般に言えることなんですが、資機材は紫外線に弱いという性質があります。

なので、ロープの乾燥は風通しの良いかげで行ってください!

天候にもよりますが、6時間〜1日で乾くと思います。

乾燥させるときにロープが再び汚れないように気をつけましょうね(笑)

まとめ

人間が発明した洗濯機という文明の利器は素晴らしいですね。

ロープを洗濯機で使うことに抵抗がある方や洗濯機がそもそもない方へ、「手洗い」の方法についても記事にしたいと思います。

メンテナンスをしっかりと行えばきっと資機材はあなたを助けてくれます。

今のうちに存分に可愛がってあげて、恩を売っておきましょう!

では、また✋

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