消防士について

あらゆる業界で「レスキュー能力」は必要

どうも、ゆうだいマンです。

今日は、『あらゆる業界で「レスキュー能力」は必要』ということについて書きます。

私は、転職して「6年間消防士として働いて当たり前であったことが当たり前ではなかった」と感じることがありました。

それは、「危機管理能力」「レスキュー能力」のちがいです。

この2つの能力が笑いが出てくるほど、消防士は異常に高い(笑)と、私は最近気づきました。

消防士をしているときは、みんなができて当たり前。なぜなら、普段の訓練で多くの先輩達から厳しい指導を受けてきたからです。

だけど、民間企業に転職してからは、その能力が武器になることを痛感しました。

例えば、「そこに梯子を架梯しろ」と小隊長から命令されたとき、消防士は、「梯子を車両から下ろすときの後方確認」、「梯子の基底部の位置の確認」、「梯子を起梯するときの上部・後方の確認」、「梯子のかけ金の目視による確認」、「引き綱の結索確認」、「架梯後の強度確認」、「登梯中のかけ金確認」、「梯子から移行するときの壁面の強度確認」ここまでの確認を『指を差して、声を出しながら行う』って普通にやばくないですか?笑

それを救助活動や消火活動や訓練で呼吸をするように行っています。いやー、やっぱすごい。

あまり気にしたことがなかったかもしれませんが、消防士の「危機管理能力」は、人並み外れた能力です。

そして、レスキュー能力についてです。

「なんかあったら、やべえね」。こんな会話は、民間の人たちのあいだではよくある話です。

この会話は、「なにか事故が起こったときに、助けることができないから各自気をつけるようにしよう」という意味の裏返しです。

だけど、事故はいつ起こるかわかりません。

事故が起こらない確率の方がはるかに高いが、起こる確率はゼロではない。

発生する可能性が低いものに力を注ぐより、利益のあるものに資金も人材も時間もかける。

なので、レスキューは後回しにされがちです。

消防士の仕事は主に、「一に訓練、二に訓練、三、四が無くて、五に訓練」つまり、訓練が仕事です。

災害出動の時間より長い時間を訓練に費やします。

ここまで、レスキューの訓練に集中できる環境は、消防士や自衛隊、海上保安官など一部の職業だけです。

なかなか、民間企業であらゆる現場に精通した現場経験を持ち、実際の現場で冷静に活動できる人材はいないのではないでしょうか?

そのような、身につけることが容易ではないスキルである「レスキュー能力」を持つのが、消防士です。

これからレスキュー能力を有する人材が求められる時代が訪れています。というか、来ています。

もしかすると、消防の世界にいて、自分の市場価値について悩んでいる人もいるかもしれません。

だけど、本当は市場価値の高い人材であるということに、もっと自信を持っていいと思います!

これは、転職をすすめるものではありません。

ただ、私も自分の市場価値を見失いかけたことがあったので、この話を書きました。

さらなる、市場価値のある人材になるために、ともに学んでいきましょう!

では、また✋

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