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ノットパス

どうも、ゆうだいマンです。

傷んでいるロープしか現場にない場合、あなたならどうしますか?

ロープチェックを行っているユーザーがほとんどだと思うので、現場に傷んだロープを持っていくことは、プロである以上ないとは思いますが、万が一その現場に傷んだロープしかない場合の方法を勉強していきます。

また、ロープとロープを繋いだノットを超えていくのも同じ方法になります。

使う頻度は低いかもしれませんが、みなさんが必要な技術であることはまちがいないと思います。

それでは、いきましょう!

ロープが傷んでいるときの対処法

ロープが傷んでいる部分をビニールテープを巻いている位置とします。

その傷んだ部分にバタフライノットの輪っかがくるようにノットを作成してください。

写真はイメージしやすいように色のちがうロープを使用しています。

すると、傷んだ部分にテンションが乗らなくなるためそのロープを引き続き使うことができます。

上の写真のように破断したとしても大丈夫です。

ノットを越えていくノットパス

傷んだロープを保護する方法はわかったが、そのノットをどのように越えていくのかが問題になってきます。

ノットを越えていくスキルのことをノットパスといいます。

ノットパスを行うには必ず守らなければならないルールがあります。

ルールは、つねに2系統のロープを体につないでおく!

え、どういうこと?ってな感じだと思うのでこれから解説していきます!

基本的には、2本のロープにそれぞれ1系統ずつ(計2系統)を自分のハーネスに取り付けます。

考え方を整理していきます。

アサップロックは、取り付けや取り外しが少し複雑です。

ですので、アサップロックはギア1つで1系統とします。

続いて、下降器であるリグです。

こちらも取り付けや取り外しが複雑なので1つのギアで1系統とします。

そして、ハンドアッセンダーとチェストアッセンダーは、取り付けや取り外しが容易なので1つのギアで0.5系統とします。

ハンドアッセンダーは、ランヤード(カウズテール)に繋いでおきましょう。

要は、登り降りをしているときにギアが外れにくいものは1系統、外れやすいものは0.5系統だと覚えていてください。

メインロープには0.5×2=1.0、バックアップのロープには1.0

つまり、2系統のシステムが構築された状態になります。

このシステムでノットの手前まで登っていきます。

ノットの手前まで登ってきました。

ここでハンドアッセンダーを外し、ノットを越えていこうとすると、チェストアッセンダーの0.5しかなくなるので、2系統が成立しなくなります。

ですので、チェストアッセンダーの下に下降器(リグやID)を取り付けます。

上記のとおり、下降器は1.0として扱うことができるため、ハンドアッセンダーとチェストアッセンダーを外すことができます。

ハンドアッセンダーをノットの上に付けます。

そして、チェストアッセンダーを付けます。

これでノットの上に0.5+0.5=1.0が出来上がるので、下降器を取り外しこのまま登ることができます。

次に、アサップロックのノットパスです。

ノットの手前までアサップロックがきたら、近くにバタフライノットを作成し、ランヤード(カウズテール)を取り付けます。

バタフライノットにかけたランヤードは少し複雑な操作をしないと外せないので、1.0とします。

ランヤード1.0ができたので、アサップロックをノットの上に付け替えてノットパス完了です。

まとめ

ノットパスを使う機会は多くはないかもしれませんが、この技術を応用することで、ロープからロープに移るスキル「ロープtoロープ」や橋の主桁などを横移動するスキルである「トラバース」などを行うことができます。

全てのロープユーザーに身に着けてほしい技術のひとつです!

質問等ございましたら、DMまでご連絡ください。

では、また✋

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