どうも、ゆうだいマンです。
ロープユーザーにとって切っても切れないほど大切な知識。
それがノット(結索)です。
要は、「結び方」ということですね。
実は、結索を作成するときに重要な概念というのが存在します。
注意点も含めて確認していきたいと思います。
それでは、いきましょう!
ノットとヒッチ
結索には厳密に言うと「ノット」と「ヒッチ」というものがあります。
知っている方も多いとは思いますが、確認をしておきましょう。
ノット
ノットとは、その結び方で完結できる結索のことをいいます。
要は、その結び方のみでシステムに組み込むことができる結索の種類になります。
例えば、エイトノット(フィギャーエイト)であれば作成してスリングに取り付ければすぐにアクセス開始を行うことができます。
ヒッチ
ヒッチとは、その結び方では完結できない結索のことをいいます。
その理由は、ヒッチは調整する可変の役割を含むことが多いためです。
クローブヒッチ(巻き結び)は調整するのにはかなり便利ですが、強い荷重がかかったときには、ズレてしまう可能性があります。
ですので、ヒッチをノットのような役割として使用したい場合はヒッチにノットを組み合わせて結索をしてください。
例)クローブヒッチ+オーバーハンドノット
余談ですが、システムを組むときはノットで始まりノットで終わるような組み方をしてください!
例は、下の写真のスパイダーアンカーを参考にしてください。
覚えておくべき基礎的な結索
オーバーハンドノット
エイトノット(フィギャーエイト)
ノットの穴の大きさはカラビナ2コ分。
端末の長さは手で握って少し出る程度(ロープの径の約10倍)出すようにしてください。
長すぎても短すぎてもダメです。
バタフライノット(蝶結び)
ロープをクルクルと2回巻きます。
☆の部分を下から通し◯の輪の中に上から通します。
同じくカラビナ2コ分の大きさにします。
ただし、場合によってはあえてノットの輪の大きさを大きくすることもありますが標準はカラビナ2コ分です。
予備知識なんですが、☆マークがついている部分はロープ展張時に荷重が乗りません。
そのため傷んだロープをどうしても使用しなくてはならない場合、その傷んだ部分にバタフライノットの輪の部分にしてしまえば、破断の心配をすることなくロープを使用することができます。
ブーリンノット(もやい結び)
クローブヒッチ(巻き結び)
2回巻いてかぶせるだけのかんたんな結び方です。
ズレ防止や可変などかなり応用の効きます。
応用編
アクセスに使える方法を紹介したいと思います。
巻き結びをする。
そして、ブーリンノットを作成すると横ズレしない支点が出来上がります。
橋梁点検のときにはかなり便利な方法です。
注意点
ロープを扱うにあたり注意点があるので確認していきましょう。
ドレッシング(ドレスアップ)
このようにきれいな流れでノットを作れていない場面を多く見かけます。
消防士の救助隊時代は、特に厳しく言われていた部分でもあります。
写真のようにノット内でクロスした状態だと大きな荷重がかかったときに、クロスした部分に大きな荷重がかかることが考えられます。
そのクロス部分の荷重が原因でロープが破断したり、傷んでしまう可能性があります。
そもそも、正しいノットが作成できていない場合もあります。
確認作業のしやすさなどのためにも、きれいな流れでノットを作成しましょう。
端末の長さ
ここまでオーバーに長くする人はなかなかいないと思いますが、実際に事故事例があります。
長い端末の方に誤ってアサップロック(ライフライン)をとってしまい、墜落してしまったという事例があったそうです。
初心者のロープユーザーや緊迫した状況で活動する救助隊員など事故を起こしてしまうような場面が多くあると思います。
アサップロックを取り付けるときに確認を行うのはもちろんですが、このような事故を起こすきっかけになるような事象はあらかじめ取り除いておくことがベストな判断だと考えます。
結び方が微妙な結索は使用しない
自信のない結索に命をかけるほど怖いことはありません。
時間をかけてもいいので、確認を怠らずに知っている方法でロープをセットしてください。
まとめ
ということでいかがだったでしょうか?
今回は超基礎的な結び方を紹介しました。
他にもロープ降下するヒッチやレスキューシステムに使用するノット等がありますので、投稿したいと思います。
ロープの結索を深く知りたい方がいましたら、こちらのInstagramアカウント(→こちら)の投稿をご覧いただけるととても勉強になると思います。
楽しく学んでいきましょう!
では、また✋